人間の脳は約9割が幼児期までに発達するといわれ、発達には知的好奇心が必要だとされています。家庭内での子育て中に子どもの好奇心を働かせるには、ワクワクしたり驚いたりするストーリーが描かれたアニメが良いでしょう。
今回は、子育てに活用でき、子どもを魅了する名作アニメをピックアップしました。
子どものためになるアニメを見せたい方や、親子で安心して見られる作品を知りたいという方は参考にしてみてくださいね。
実は学べるポイントもたくさん!名作アニメ
古くから親しまれている絵本などが題材になった名作は、見たことがある方も多いでしょう。
名作アニメは、幼児期はもちろん小学生や大人でも楽しめるような内容であるうえ、好奇心をくすぐるポイントがたくさんあります。
「おさるのジョージ」知りたいことがたくさんある主人公の物語

「おさるのジョージ」は1941年にアメリカで刊行された絵本です。アニメ版には、物事を観察することや原因を考えることといった科学的な思考力を子どもに身につけてもらいたいという気持ちが込められています。
主人公は、身の回りに起こる小さなことを何でも知りたがる、子ざるのジョージ。
人間の子どもと同じく好奇心にあふれるジョージは、興味のあることを追求してはさまざまな事件を起こしますが、いつもニコニコと楽しそう。見ている子どもから思わず笑顔がこぼれます。ジョージと同じことをやってみようかな?と思ってしまう、おもしろいアニメです。
「アンパンマン」日常生活であまり見られない食べ物や植物が登場

子どもの教育現場や公共施設でも見かけることが多い「アンパンマン」。
1988年からアニメが初めて放映され、長きに渡って子どもたちから人気を得ています。「アンパンマン」に登場するキャラクターは、すぐには数えきれないほどたくさんいることをご存知でしょうか。
多くのキャラクターの中で注目したいのは、食べ物や植物がベースとなったサブキャラクターたち。ささだんごちゃんやドクダミふじんなど、普段では見聞きすることが少ないものも選ばれていることが特徴です。
アニメの中でキャラクターの特性を教えてくれるため、視聴しながら親子そろって知識を増やせますよ。
大人でも説明が難しいことを楽しく学べる学習系アニメ
ストーリーを楽しみながら勉強できることもアニメの特徴です。
学校で習うような内容を取り上げた作品をご紹介します。
「はたらく細胞」体の仕組みをおもしろく紹介する

多くの細胞が体内で活躍していることは分かるけれど、いざ言葉で説明するとなると難しい…と感じることもありますね。
「はたらく細胞」は、細胞を擬人化してストーリーを進めるアニメ。ケガをしたり病気をしたりすると体内では何が起きているのかということを、子どもでも理解しやすいように描かれています。
登場人物は、白血球や赤血球といったよく耳にする細胞はもちろん、武闘派のキラーT細胞や、やさしそうな見た目とは裏腹に強力な力を持つマクロファージなどさまざまです。
しっかりと特徴を捉えた多彩なキャラクターたちの活躍は、大人でもおもしろいと感じます。
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科学はすごい!と思わせるアニメ「Dr.STONE」

全人類が石化し、数千年が経過した世界が舞台の「Dr.STONE(ドクターストーン)」。
人類を超越する頭脳をもつ少年が突然目覚め、科学の力で元の世界に戻そうと奮闘するアニメです。
主人公たちが発見をしたりバトルをしたりといったアニメの王道ともいえるストーリー展開に、子どもはワクワクしながら見てしまいます。
文明の崩壊した世界で、火薬や携帯電話など当たり前のようにある物を、実験して1から作り出していく主人公たち。楽しいだけではなく、身近な物の仕組みや構造を知られる学習要素も含まれています。
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友情の大切さや逆境に立ち向かう強さを描くアニメ
仲間の大切さや、恵まれない環境でも困難に立ち向かう登場人物の強さを感じられることは、アニメの醍醐味ともいえます。
次にご紹介するアニメは、子どもが成長して何かにつまずいたとき、お手本にしてもらいたいと感じる作品です。
「MAJOR」辛い状況でも全力を注ぐ主人公の半生を描く

「MAJOR(メジャー)」は、幼い頃から触れることの多い野球を題材にしたアニメです。
プロ野球選手の父親と2人暮らしの、野球好きな少年がメジャーリーガーになるまでを描き、いくつもの困難を乗り越える主人公の姿には力強さを感じます。ライバルとの対決や、リトルリーグの仲間との衝突といった、多くの人が子どもから大人になるまでに経験するような葛藤があり、思わず夢中になって見てしまいます。
野球の基本ルールが分からないという子どもでも楽しめ、主人公と同じリトルリーグの仲間になったような気分が味わえる作品です。
「ちはやふる」ひとりひとりの努力を合わせて勝利を掴む
小学校だけではなく幼稚園でも取り組むところがある、百人一首がテーマの「ちはやふる」。
勉強は苦手!という少女が友だちをきっかけに、競技かるたともいわれる百人一首の世界へとのめり込んでいきます。
百人一首の大会では個人戦のほかに団体戦が行われており、仲間と百人一首をしたいと願う主人公は、興味を示さない同級生たちを懸命に誘ってチームを作るのです。努力を重ねたチームが全国大会で活躍する姿は、感動して涙が流れそうになります。
名作アニメは子ども能力を育てるポイントがたくさん!
アニメには、幼児期に理解することが難しい作品もあるかもしれません。
しかし、よく分からないけどおもしろいと感じながら、さまざまな事柄を学べることが特徴のひとつです。子育て中に安心して見られるアニメはたくさんあります。
子どもと一緒に名作アニメを見て、楽しく知的好奇心を育んでくださいね。