この記事では、子どものゲーム遊びを禁止するメリットとデメリット、実際に禁止や制限をした人の体験談などをお伝えします。ゲームはいつの時代も子どもの心を鷲づかみにする魅力的な存在。親となった今も、ゲームに夢中になる子どもの気持ちを理解している人は多いのでは?一方で、熱中しすぎる姿には、心配する声も少なくありません。
子どものためにゲーム禁止を言いわたすべきか、迷ったときの参考にしてみて下さい。
ゲームを禁止に!そのメリットとは

近年、国際的にも問題となっている「ゲーム依存症」。生活リズムが崩れ、日常生活が送れないほどにゲームにハマってしまうケースは増えているといいます。
ゲームを禁止にすれば依存症になる確率は下げられそうですが、そのほかにはどのようなメリットがあるのでしょうか。確認してみましょう。
視力の低下や肺活量の減少を防げる
ゲーム禁止のメリットのひとつが、視力の低下や肺活量の減少などを防ぐことです。
長時間座ってゲームをし続けることは、子どもの身体にとってはマイナスの面も大きいはず。禁止にすることで、健康への心配が減るでしょう。
不眠や睡眠障害を防げる
不眠や睡眠障害も、ゲーム禁止で防げる可能性が高まる症状のひとつです。
とくに、ゲーム依存症に近づいている場合は、ゲームに関する情報ばかりに興奮しやすいため、睡眠にも悪影響があるそう。こうした心配から子どもを遠ざけておけることもメリットでしょう。
イライラや衝動性を抑制
ゲームを与えてしまえば、ゲームができないことによるイライラなどの禁断症状がでる可能性も0ではありません。禁止することで、イライラや衝動性を抑制できることはメリットでしょう。
むしろ逆効果?ゲームの禁止にはデメリットもある

親としては、ゲームを禁止してしまえば安心する面も大きいですが、そこにはデメリットも。
方針を決定するときには、次のことを踏まえた判断も必要かもしれません。
禁止は逆効果になることも
「禁止」と言われるほど、ゲームをしたくなるという声は少なくありません。
幼少期にゲームを禁止された人の中には、親元を離れてからゲーマーになったという人もいるのだとか。親の「心配」だけで禁止することは、むしろ逆効果になる可能性もあるようです。
ゲームの有無では成績がほとんど変わらないことも
小学生の男女457人に「家庭で遊ぶゲームについて」調査したデータによると、ゲームをしている子どものほうが集中力も高く、自主的に勉強に取り組む傾向が強かったといいます。
成績についても、ゲームの有無ではほとんど差が見られなかったのだそう。むしろ、自己管理能力が向上したという声もあることから、禁止にすると子どもの自主性を阻む危険性もあるでしょう。
デジタルとの付き合い方を学ぶ機会をなくす
これからの社会ではゲームだけでなく、スマホなどのさまざまなデジタル機器とのすべての関わりを避けることは難しいでしょう。子どもを夢中にさせるデジタル機器を禁止にすることは、正しい付き合い方を学ぶ機会をなくすことにもなりかねません。場合によっては、ゲームと自然に触れさせ、どのように付き合っていくかを子ども自身に学ばせていくことも大切でしょう。
禁止するよりも、付き合い方の判断基準を養っていく方向にシフトしてみても良いのかもしれません。
みんなはどうしている?禁止・制限の体験談をチェック!

ゲームとの付き合い方については、多くの家庭で意見が分かれます。
ここでは、禁止と制限の判断をした人の体験談を見てみましょう。
<禁止>ゲーム障害の怖さをまずは伝える

<禁止・制限>ルールを守らなければ叫んでもゲームは禁止!
<制限>みまもり機能で親が時間を管理


<失敗談>禁止にしたら友だちの家でゲームばかりに

ゲーム禁止にはデメリットもあることを知っておこう
ゲームを禁止にすると、視力や体力の低下を抑制するなどのメリットがあります。一方で、禁止されたことによる反動には注意も必要なようです。
禁止か制限か、判断に迷ったときには、子どもと話し合いの上で決めていくことも大切かもしれません。
■参考サイト
朝日小学生新聞
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