今回は鬼滅の刃から生まれた名言を3つご紹介していきます。
2020年10月に映画が公開され、日本最速で興行収入300億円を突破したことで知られる「鬼滅の刃」。鬼滅の刃とのコラボ商品が軒並み品薄になったり、コミックが手に入りづらくなったりと、言わずもがな社会現象を起こしているアニメです。
また数多くの名言が生まれたことでも知られる、鬼滅の刃。数々の名言に触れて、心を燃やしてみてください。
「この世にどうでもいいことなんて無いと思うよきっと」

「この世にどうでもいいことなんて無いと思うよきっと」という言葉は、“若者の心に刺さる言葉”として、ネットニュースで何度も取り上げられています。
これは、主人公である竈門炭治郎が、同期の鬼殺隊員である栗花落カナヲに向けてかけた言葉です。
カナヲは両親から繰り返し虐待を受け、最終的に人買いに売られるという辛い経験をした女の子。人買いに連れられているところを、元花柱の胡蝶カナエ・蟲柱の胡蝶しのぶ姉妹に助けられ、鬼殺隊員になったという経歴の持ち主です。
カナヲは幼い頃の辛い経験から、どんなささいなことであっても自分の意志で何かを決めることができません。

その姿を見た炭治郎は、カナヲに「なんで自分で決めないの?」と疑問を投げかけました。しかし、カナヲから返ってきたのは「どうでもいの。全部どうでもいいから自分で決められないの」という言葉。
それに対して炭治郎が放ったのが、今回名言としてご紹介する「この世にどうでもいいことなんて無いと思うよきっと」です。この言葉に続いて「きっとカナヲは心の声が小さいんだろうな」と言い、カナヲの心にぬくもりを届けました。
アニメでは第26話にてこのやりとりが繰り広げられます。コロナ禍で日々心がキュッとなるような重いニュースばかりみていると、つい「どうでもいいや」と思う機会が増えている人も多いのではないでしょうか。
自分の本当の声を抑えながら生きようとする人が多い今、この炭治郎の言葉が「沁みる」のかもしれません。なんとなく冷めた視線で物事を見る人が多くなっている今、「この世にどうでもいいことなんて無いと思うよきっと」という言葉にハッとさせられるのでは…?
「胸を張って生きろ」

次は、映画公開によって一躍2020年の顔となった炎柱・煉獄杏寿郎の言葉です。
彼は生きている間の登場回数は少ないものの、数多くの名言を残しています。
鬼滅の刃を見ていない人でも聞き覚えのある人が多いであろう「心を燃やせ!」という言葉も、煉獄杏寿郎のものですね。
煉獄杏寿郎が主役である映画、鬼滅の刃無限列車編の中では、たくさんの名言が生まれました。
「胸を張って生きろ。己の弱さや不甲斐なさにどれだけ打ちのめされようと心を燃やせ。歯を食いしばって前をむけ」
この言葉は、コミック第8巻の第66話で登場し、映画でも見ている人の涙を誘いました。
“自分のペース”を優先することや“頑張りすぎない”ことが大切とされる現代において、この煉獄杏寿郎の言葉は時代遅れなイメージを放ちます。
しかし、この煉獄杏寿郎の言葉は、「頑張れ」という言葉の何十倍・何百倍もの力で人々の背中を押してくれるかもしれません。

「どのような時でも誇り高く生きてくださいませ」

炭治郎・善逸・伊之助が出揃った鼓の屋敷での戦いを終え、傷を癒すために立ち寄った藤の家紋の家では、伊之助の価値観を変える名言が生まれました。
藤の家紋の家では、1人のおばあちゃんが3人のことを献身的にお世話してくれます。
3人の休養期間が終わり新たな戦いへと旅立つとき、家の扉の前でおばあちゃんが見送りをしてくれました。そのとき、3人へ向けて「どのような時でも誇り高く生きてくださいませ」という言葉を放ちます。
言葉の意味を自分なりに理解している炭治郎・善逸に対して、「誇り高く」の意味が理解できない伊之助。そんな伊之助に、炭治郎が「自分の立場をきちんと理解してその立場が恥ずかしくないように振る舞うこと」だと分析・解説します。
コミック第4巻の第27話、アニメでは第15話に登場するシーンですが、実はその後の戦いでも伊之助はこのおばあちゃんの言葉を思い出し、自分を奮い立たせているのです。
人には誰しも弱い部分があります。その弱さを受け入れた上で、自分の立場が恥ずかしくないよう生きるという言葉は、肝に銘じておきたいですね。
鬼滅の刃には現代人の心に響く言葉が盛りだくさん
今回は3つの名言をご紹介しましたが、鬼滅の刃にはまだまだ心に刻んでおきたい言葉がたくさん登場します。
鬼滅の刃のキャラクターたちは、悲しい過去を抱えている人たちばかりで、その悲しさを乗り越えて必死に戦う彼らから生まれる言葉だからこそ、強い力を持っているのでしょう。
子育ての励みになるような言葉や、子どもが迷いつまずいたときにかけてあげたい言葉もたくさんあるので、ぜひ見つけてみてください。