この記事では、数ある細田守作品の中から「バケモノの子」を掘り下げ、作品の魅力をご紹介します!バケモノと少年の成長と心の絆を描く、ファンタジーアニメ「バケモノの子」。
細田守監督作品のファンの間では根強い人気を誇っていますが、一方で「ストーリーがつまらない」など辛口の評価も多く寄せられる作品です。
今回は、あらすじや登場人物とともに、思わず泣ける感動シーンとクライマックスまでをネタバレでお届けします。
こんな方におすすめ
- 細田守監督作品が好きな人
- 子どもと一緒に楽しめるアニメ映画を探しているママ
- 感動する映画を探している人
映画「バケモノの子」ってどんな映画?

まずは映画「バケモノの子」の概要をチェックしてみましょう。
「バケモノの子」の公開日&受賞歴は?
「バケモノの子」は前作「おおかみこどもの雨と雪」から、細田守監督がおよそ3年ぶりに発表した長編アニメーション作品です。2015年の夏に公開され、第39回日本アカデミー賞の最優秀アニメーション作品賞を受賞。原作と脚本いずれも自身が手がけた、細田守監督渾身の作品となっています。
「バケモノの子」の主題歌を、あの国民的人気バンドが歌う!
本作の主題歌「Starting Over」を歌うのは、なんとMr.Children!エンディングで流れるこの曲、映画の壮大な世界観にぴったりの一曲となっています。また作中に流れる音楽は、前作の「おおかみこどもの雨と雪」に引き続き、2作品連続でタッグを組む高木正勝氏が担当。繊細なピアノの旋律が、本作の冒険と感動にさらに彩りを添えています。
声優陣も豪華!誰がどのキャラを演じてる?
「バケモノの子」の魅力は、豪華な声優陣にもあり!一覧でチェックしてみましょう。
<キャラクター&キャスト>
熊徹(くまてつ)…役所広司
九太(きゅうた)・少年期…宮崎あおい
九太(きゅうた)・青年期…染谷将太
楓(かえで)…広瀬すず
多々良(たたら)…大泉洋
百秋坊(ひゃくしゅうぼう)…リリー・フランキー
宗師(そうし)…津川雅彦
猪王山(いおうぜん)…山路和弘
一郎彦(いちろうひこ)・少年期…黒木華
一郎彦(いちろうひこ)・青年期…宮野真守
二郎丸(じろうまる)・少年期…大野百花
二郎丸(じろうまる)・青年期…山口勝平
チコ…諸星すみれ
九太の父…長塚圭史
九太の母…麻生久美子
テレビや映画でも多く目にする有名な俳優陣が多く起用されていますよね!キャラクターの成長に合わせて、キャストを変えているのも注目のポイントです。聞き比べてみても楽しいかもしれません。
「バケモノの子」のキャラクターは個性派ぞろい!

本作に登場する主なキャラクターをご紹介しましょう。
・九太
幼年期に両親と離ればなれに。帰る場所もなく渋谷の路地裏をさまよっていたところで、バケモノの熊徹と出会う。強くなりたい気持ちから、熊徹の弟子になることを決める。
・熊徹
バケモノの世界「渋天街(じゅうてんがい)」の中でも一二を争うほど強いバケモノ。次の宗師候補だが、弟子がいることが条件であるため、身寄りのない九太を弟子にする。
・楓
渋谷の進学校に通っている女子高生。青年期の九太と図書館で出会う。九太に読み書きを教えながら、次第に親交を深めていく。
【ネタバレ注意!】「バケモノの子」の気になるあらすじは?
両親が離婚し、母親とも死別した蓮は天涯孤独の身。渋谷の街をさまよっていたところ、バケモノの熊徹に声をかけられます。
熊徹の姿に驚く蓮ですが、強さを求めてバケモノが住む街「渋天街」に行くことを決意することに。熊徹の弟子となり、「九太」という名前を与えられた漣は、共同生活を始めます。
周囲からは「人間は心に闇をはらんでいる」と忠告されますが、熊徹は耳を貸しません。最初はケンカが絶えない2人でしたが、次第に意気投合し、本物の親子のような関係と絆を育んでいきます。
17歳になった九太は、偶然にも人間界に戻ります。図書館で出会った楓に読み書きを習い、高卒認定の受験を勧められるのです。熊徹に人間界の学校に行きたいと申し出ますが一蹴されてしまい、口論に。九太は熊徹の元を去ります。
ほどなくして、熊徹と猪王山の宗師の後継者を巡る決闘の日がやってきます。熊徹が勝利を収め、応援に来ていた九太に近づいたその瞬間、猪王山の刀が熊徹の身体を貫いたのです。それは、猪王山の長男である一郎彦の仕業でした。
一郎彦は、胸にぽっかりと暗い闇を抱えています。一郎彦の暴走を止めるため、九太は一郎彦との決着をつける覚悟を決めたのでした。
一命をとりとめた熊徹は、宗師に転生を申し出ます。その頃、一郎彦との闘いでピンチを迎えていた九太の元に刀が落ちてきたのです。それは、刀の付喪神(つくもがみ)に転生した熊徹でした。刀は九太の胸の中に収まり、九太と刀に転生した熊徹は力を合わせて、一郎彦との決闘を制します。
その後九太は父親と同居を始め、高卒認定の受験を目指すのでした。
【ネタバレ注意!】ママだから泣ける!?感動シーンはココ!

家族愛がテーマのひとつである「バケモノの子」。生まれも育ちも全く異なる少年とバケモノの2人が本物の家族のような深い絆で結ばれていく、そんな物語になっています。
不器用で似たもの同士の熊徹と九太。ぎこちないやりとりを交わしながらも、まるで本物の親子のように互いに成長していく姿は、子どもを持つ親としては共感せざるを得ないポイントではないでしょうか。
刀となった熊徹が九太の胸に取り込まれていくシーンは、まさに本作の感動ポイント!
これまでの熊徹との日々を思い出し、思わず涙を流す九太。そんな九太に、熊徹は強気な言葉で奮い立たせます。これは2人の別れを意味しますが、涙を堪えながら普段通りのやりとりを交わす2人の姿に、あなたも涙してしまうはずです。
「バケモノの子」は感動必至の名作!
細田守監督作品「バケモノの子」のあらすじと感動ポイントを、ネタバレありでお届けしました!実際に観た人の評価は二極化していますが、子を持つ親にとっては胸に刺さる作品ではないでしょうか。
今回ご紹介した内容以外にも、作中には印象的な場面やセリフがたくさんあります。ぜひ家族そろって楽しんでみてはいかがでしょうか。
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