この記事では、人気のジブリ映画「借りぐらしのアリエッティ」を深掘りし、原作との結末の違いや気になるその後についても解説します。かわいいドールハウスに暮らす小人のアリエッティの物語に、ドキドキわくわくしながら親子で見入ったというパパママは必見ですよ!
こんな方におすすめ
- スタジオジブリが好きな人
- 借りぐらしのアリエッティの原作やその後を知りたい人
- 借りぐらしのアリエッティについて子どもと話したい人
映画「借りぐらしのアリエッティ」とは?

「借りぐらしのアリエッティ」は、人間からちょっとずつ物を借りる“借りぐらし”をする小人の少女“アリエッティ”が主人公。アリエッティはとある郊外のお屋敷の床下に、両親と3人で住んでしました。そのお屋敷へ、心臓の手術を前に療養のためやってきた少年“翔”とアリエッティの出会いを中心に、物語は進みます。
映画の公開年や興行収入は?
この映画は2010年の夏に公開されたスタジオジブリの作品で、監督は米林宏昌さん、企画・脚本は宮崎駿さんが手掛けています。
約750万人を動員し、興行収入は約92.5億円でした。これは、ジブリ作品の中では「風立ちぬ」に次いで6番目の額になります。
世界観にぴったりの主題歌、歌っているのは?
この映画の魅力を引き立てているのが、どこか神秘的な雰囲気の主題歌です。歌っているのはフランス生まれの歌手セシル・コルベルさんで、歌と共に得意のハープも演奏しています。なんと、日本語で歌うのはこれが初挑戦だったそう!
声のキャストもとても豪華!
この作品は声のキャストにも注目で、主役のアリエッティの声は志田未来さん、翔の声は神木隆之介さんが演じています。そのほかにも、キーパーソンともいえるお手伝いさんの役に樹木希林さん、小人のスピラー役に藤原竜也さんなどなど、ビッグネームばかりなんです。
作品の評判やクチコミは?
気になる評判のほうはどうなのでしょうか。この作品を見たことがあるというママ友数名に感想を聞いてみました。
「アリエッティの身の回りの物が、全部小さくてとにかくかわいい!家もドールハウスだし、子どもの頃お人形遊びをしていたときのトキメキを思い出させてくれるような映画。少女ゴコロをくすぐられますね」
(38歳女性/6歳の女の子を持つママ)
「とにかく映像がきれいで、音楽も素敵。これぞジブリといった作品だと思います。あと、あえて答えを出さないような終わり方なので、その後が気になるかな」
(40歳女性/8歳の男の子を持つママ)
原作「床下の小人たち」とは?

「借りぐらしのアリエッティ」には、原作となる小説があります。それが、イギリスの小説家メアリー・ノートンさんが書いた「床下の小人たち」という物語です。この小説はカーネギー賞というイギリスの権威ある賞を受賞していて、日本では2000年に岩波少年文庫から出版されています。
ちなみに同作は、「小人シリーズ」と呼ばれるシリーズの第1作目にあたる作品です。このほかに「野に出た小人たち」「川をくだる小人たち」「空をとぶ小人たち」「小人たちの新しい家」の4作品があり、全部で5作品で構成されています。ここでタイトルを見て気づく方もいるかもしれませんが、映画のストーリー中には、1作目の「床下の小人たち」だけでなく、2作目や3作目のエピソードも実は含まれているのです。
映画と原作では結末が違う!?アリエッティのその後は?

映画と原作とでは、いくつかの違いがあります。登場人物や舞台設定など細かな違いもいろいろありますが、ここでは結末の違いをちょっと掘り下げてみましょう。
※ラストのお話なので、この映画をまだ見ていない方はネタバレ注意です。
想像力が膨らむ映画版の結末
映画版の後半では、身の危険を感じたアリエッティの家族が、スピラーや彼の仲間が住む土地へと移住することを決断します。出発の間際、猫のミーヤの助けを借りてお別れを告げるアリエッティと翔。その後スピラーに手助けされつつ、やかんに乗って川をくだるラストの映像はなんとも印象的です。見てスッキリというよりは「この先どうなるんだろう?」「翔の手術は成功するの?」などなど、さらに想像力を掻き立てるような結末といえるでしょう。
ちなみに映画自体が「翔による過去の回想」という語り口で展開されていることから、少なくとも翔の手術は成功したことが推測できます。ただし、その後アリエッティと再会できたかどうかは不明です。
映画版には出てこない原作の結末
一方原作では、第1作目の「床下の小人たち」に限っていえば、アリエッティたちが川をくだるシーンまでは描かれていません。映画同様、ネズミ駆除業者が来てアリエッティ一家は危機を迎えますが、その後少年(映画でいえば翔のポジション)に助けられ、それ以降姿を見せることはありませんでした。そしてラストはなんと、小人たちは本当にいたのか、それとも少年の作り話だったのか…疑問を抱かせる形で終わっています。ここは、映画には出てこない要素といえるでしょう。
ただし先ほどもご紹介したとおり、この小説には続きがあります。映画の終盤と同じく、第2作目以降では野に出て、川をくだる旅に出るのです。その後もアリエッティたちはさまざまな危険を何度もかいくぐり、いくつかの住み家を転々とします。ちなみにスピラーとの関係がどうなったのかも気になるところですが、原作の中でもそこまでは描かれていないようです。
もう一度「借りぐらしのアリエッティ」を見てみよう!
「借りぐらしのアリエッティ」は、キャストが豪華なだけでなく、どこか謎めいた要素も多いのが魅力の映画です。その後の話や原作について知ったうえでもう一度見てみると、初回とはまた違った発見がいろいろとあるかもしれません。ぜひお子さんとあれこれ話しながら、映画をもう一度じっくり見てみてくださいね!
こちらもCHECK
-
-
ジブリ作品の興行収入ランキングTOP10!気になるあの作品の順位は?
スタジオジブリが制作した映画作品の興行収入を、ランキング形式でまとめました。新作公開のたびに必ず映画館に足を運ぶ人も多い ...
続きを見る