この記事では、今子供たちに大人気の作家、廣嶋玲子のおすすめ小説を紹介します。
NHKでアニメ放送されている「銭天堂」シリーズを始め、ちょっと不思議な廣嶋玲子の世界は子供はもちろん、大人でも夢中になってしまうこと間違いなしです。
今回は、そんな廣嶋玲子の小説の、おすすめシリーズをご紹介します。
こんな方におすすめ
- 子供に小説の面白さを教えたい人
- 子供向け小説のベストセラー作家を知りたい人
- 何か面白い本を読みたい人
廣嶋玲子とはどんな作家?

廣嶋玲子は、神奈川県生まれの小説家です。主な作品に、「妖怪の子あずかります」、「ふしぎ駄菓子屋銭天堂」、「十年屋」など。「水妖の森」で、ジュニア冒険小説大賞を、「狐霊の檻」で、うつのみやこども賞を受賞しています。
彼女の作品はどれもファンタジー要素が強く、それが子供たちの心を魅了し、今や出す作品どれもがベストセラーになっています。
「ふしぎ駄菓子屋銭天堂」
廣嶋玲子の代表作ともいえるのが、「ふしぎ駄菓子屋銭天堂」シリーズです。幸運な人のみ、たどり着くことができる、不思議な駄菓子屋「銭天堂」。店主の紅子は、訪れたお客の悩みや願いを聞き、その人にぴったりの駄菓子をおすすめします。紅子にすすめられた駄菓子を食べると、悩みは解決し、願いは叶う。けれど、食べ方や使い方を間違えてしまうと…。幸せになれるか不幸せになってしまうかは、その人次第。まさに、子供版「笑うセールスマン」と言える作品。子供はもちろん、大人も夢中になって楽しめる作品ですよ。
現在第14巻まで発売中。
「妖怪の子預かります」

とあるきっかけで、妖怪の子供たちを預かってお世話することになってしまった少年、弥助。
体は小さいけれど、とっても気が強い梅妖怪・梅吉、礼儀正しい双子のカラス天狗・右京と左京、妖怪のお奉行さまの甥っ子、とても泣き虫な津弓、半分妖怪の少女、みお…。みんな弥助に助けられて、弥助のことが大好きに。
極度の人見知りだった弥助も、妖怪たちと過ごし、色々なことを経験するうちに、どんどん成長。人間や妖怪の友達が増えていきます。江戸を舞台に繰り広げられる、ちょっぴり怖いけど、可愛くてユーモアたっぷりの心温まるファンタジー小説です。
全10巻
「十年屋」
大切にしたいものや、忘れたくないものを、1年の寿命と引き換えに10年間「そのままの状態」で預かってくれる「十年屋」。
同様に、遠ざけたいもの、忘れてしまいたいものも預かってくれます。10年たったあと、再び引き取るのも引き取らないのも自由。そこにはさまざまなドラマが生まれます。
十年屋を訪れる人たちは、みなハッピーエンドを迎えるわけではありません。中には、時の流れの残酷さに直面する人も。だからこそ、大人が読んでも面白いのでしょう。
現在4巻まで発売中。
同時に、スピンオフシリーズ「十年屋と魔法街の住人たち」シリーズとして「作り直し屋」、「いろどり屋」も発売されています。
怪奇漢方桃印

ピンクのおひげの桃さんは、さまざまな場所を旅する漢方屋さん。
「症状」を引き起こしてしまい、困っている子供たちに、さまざまな漢方を処方してくれます。
どんな困った悩みでも、桃さんの漢方があればたちまち解決!でも、漢方の材料は、自分で探す必要があるのです。
さて、桃さん、今日はどんな子供の困ったを解決するのでしょうか…?ユーモラスでとっても可愛い桃さんの冒険は、思わずクスっと笑ってしまいます。現在3巻まで発売中です。
「秘密に満ちた魔石館」
魔石館に横たわるのは、アメジストやトルコ石、ルビー、水晶など、さまざまな宝石たち。
宝石たちは昔、さまざまな人たちの持ち物として、色々な経験をしてきました。
この本では、そんな宝石たちの知られざる過去を紹介。ある時は宝石に呪われ、ある時は宝石の力でハッピーに…宝石との関わり方で、人は不幸にも幸福にもなるのです。
時代や地域を超えた、不思議でスリリングな短編集。現在は2巻まで販売中です。
廣嶋玲子の不思議な世界へようこそ
廣嶋玲子の小説は、どれも「あぁ、面白かった」では終わらずに、「自分ならどうするだろう?」と、考えさせられるものばかりです。
中にはバッドエンドで終わったり、ちょっぴり不気味なエンディングを迎えたりするお話もありますが、子供って「ちょっと不思議で怖い話」が大好き。
支持されているのもうなずけます。
大人が読んでもとっても面白いので、ぜひ親子で楽しんでみてください。