この記事では、日本を代表する「スタジオジブリ」の作品の中から、子育て中に響く名言を紹介していきます。子どもの頃に見た作品でも親になってから見ると違ったポイントが琴線に触れるはず。ジブリ作品を子どもと一緒に楽しみたい人やこの機会に見返してみたい人はぜひご一読くださいね。
こんな方におすすめ
- ジブリ作品を子どもと一緒に楽しみたい人
- 思い出のジブリ作品を見て心揺さぶられたい人
- ジブリの名言を知りたい人
トトロのサツキのお母さんの名言
「サツキ、おいで。ちょっと短すぎない?」

姉のサツキと妹のメイがトトロに出会い、不思議な経験をするストーリー「となりのトトロ」。
子育て中に見るとあたたかい気持ちになれるのが病気の母のお見舞いに行くシーンです。普段は入院中の母に代わってメイの世話や一家の食事作りをするしっかり者のサツキ。母のお見舞いに行っても真っ先に部屋へと飛びこんでいくのは甘えん坊で末っ子のメイです。あとに続くように入ってきたサツキは、田植えで学校が休みなこと、新しい家のことを母へと伝えます。
話を聞き終えた母は「サツキ、おいで。ちょっと短すぎない?」とベッドサイドにサツキを呼び寄せて、優しく髪をとかして始めました。「お姉ちゃんずるい!」と口をとがらせるメイに対して、子どもらしい笑顔を浮かべるサツキ。
下の子が生まれると上の子は自分の想いに遠慮がちになってしまうこともありますが、そんなサツキを先に甘えさせようとする姿に母の愛情が感じられる言葉です。
千と千尋の銭婆の名言
「ちひろ。いい名だね。自分の名前を大事にね。」

子どもが生まれたときに名づけに迷った人は少なくないはず。そんな名前の大切さを改めて感じられる作品が「千と千尋の神隠し」です。
不思議な世界に迷い込み、魔女である湯婆婆によって「千」という名にされてしまった主人公「千尋」。しかし、本当の名前を忘れると自分自身を失うこの世界で、千は自分の名を決して忘れぬよう懸命にもがくのでした。そんな中、味方であるハクを助けるために訪れた湯婆婆の双子の姉・銭婆の家。姿は瓜2つでも穏やかで人格者の銭婆に、次第に千も心を開いていきます。そんな2人の別れのシーン、千は銭婆に本当の名は千尋であると告げたのでした。
「ちひろ。いい名だね。自分の名前を大事にね」と穏やかに語りかける銭婆の言葉、そしてここまでのストーリーが、名前のもつ大切な意味を改めて感じさせてくれます。
風立ちぬ堀越二郎の夢の中の名言
「創造的人生の持ち時間は10年だ。芸術家も設計家も同じだ。君の10年を、力を尽くして生きなさい」

子どもだけでなく大人も考えさせられる名言があふれる「風立ちぬ」。
主人公の堀越二郎の夢の中に登場するイタリア人航空技術者カプローニが彼に伝えた「創造的人生の持ち時間は10年だ。芸術家も設計家も同じだ。君の10年を、力を尽くして生きなさい」もその1つです。
飛行機を設計することに憧れつづけた少年堀越二郎は、のちにその夢を叶えます。創造的人生のすべてを飛行機に捧げた彼ですが、その力は戦争へと利用されていくのでした。時代の流れに翻弄され葛藤しながらも自分がやりたいことに邁進する堀越二郎の姿は、見返すたびにさまざまな感情を呼び起こします。少し大人になった子どもと一緒に見ながら、創造的人生の使い方について話してみるのもよさそうです。
ハウルの動く城のソフィーの名言
「大丈夫よ、おばあちゃん。あなた元気そうだし、服も前より似合っているわ」

子育てをしていると1年1年があっという間で、知らぬ間に年齢が過ぎていくなんてことも。走り回る子どもを見ていると時折自分自身の老いを感じることもありますが、そんなときは「ハウルの動く城」で元気をもらいましょう。
魔法と戦争が混在する世界で、18歳の少女ソフィーは魔法使いで美青年のハウルと出会います。しかし、その出会いはハウルに執拗な想いを寄せる荒地の魔女の嫉妬をあおり、彼女の呪いでソフィーは老婆の姿へ。はじめは戸惑ったソフィーですが翌日には腹をくくり魔女のいる荒地へと旅立つことを決意。
鏡に映った自分に「大丈夫よ、おばあちゃん。あなた元気そうだし、服も前より似合っているわ」と奮起の言葉を投げかけます。こうして、18歳の少女のときよりも老婆になってからのほうが明るさや思い切りのよさを発揮するソフィーは、全編を通して年齢を重ねていくことにポジティブなイメージを感じさせてくれますよ。
ジブリ作品を子どもと一緒に楽しもう!
ジブリ作品は子どもの頃から楽しく見てきた人も多いと思いますが、結婚や育児などライフステージが変わると響くポイントが変化していきます。
最近はジブリアニメを見ていないという人も、見返してみると思わぬところで心動かされるかもしれません。この機会に子どもと一緒にジブリを楽しんでみてはいかがでしょうか。