今回は、3歳の子どもに折っている様子を見せながら、筆者が折り紙で鶴を作ってみた体験談をご紹介します。
折り鶴は、日本人にとって、とてもなじみ深い折り紙。身近な人の病気回復を願って、千羽鶴を折った経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか?縁起のよいモチーフでもあり、さまざまな祈りがこめられることもある折り鶴は、子どもにも伝えていきたい折り紙です。
こんな方におすすめ
- 鶴の折り方をおさらいしたいという方
- 小さな子どもと一緒に鶴を折ってみたい方
- 折り紙の鶴に触れた子どもの感想が知りたい方
折り紙で鶴を折ることにはどんな意味がある?千羽鶴の由来も
いにしえより縁起のよい鳥とされてきた鶴。ことわざで「鶴は千年、亀は万年」とあるように、長寿の象徴としても知られています。ほかにも、鶴のつがいは長く添い遂げるため、夫婦円満をあらわすことも。また、鳴き声が響き渡ることから、吉兆を知らせる存在であるともいわれています。それゆえ、昔から折り紙で作る折り鶴は、縁起物として折られてきました。
そんな折り鶴をたくさん揃えて、長寿や幸運を願ったものが千羽鶴です。千羽鶴は、戦時中に出兵する兵隊さんの無事を願って作られた千人針というお守りがルーツになっているそうです。
また、広島県の平和記念公園内にある「原爆の子の像」には、平和を願った千羽鶴が今でも捧げられています。この像のモデルは、被爆して患った白血病で亡くなられた佐々木禎子さんという女性。病床で病気の治癒を願い、本人や周囲の人たちが折り鶴を折ったことから、今では平和を願うシンボルとしても扱われています。
今回は「鶴」を2種類作ってみた!

今回は、鶴の作り方を解説している動画を参考に、ベーシックな鶴と、少し変わった足つきの鶴の2種類を折ってみました。
まずは、ベーシックな鶴を折るために参考にした動画がこちら。文字による解説もついており、とてもわかりやすく感じました。
鶴の折り方を見せる動画はたくさんありますが、最初の工程で、折り紙を対角線上に三角形になるように折るタイプと、折り紙を二つ折りに長方形になるように折るタイプにわかれています。
私自身は、一番初めに三角形に折るやり方に馴染んできたため、同じタイプの動画の方を参考にしましたが、それぞれ自分に合うやり方を紹介した動画を参考にするとよいかもしれません。
こちらが、足がついた鶴の折り方を解説した動画です。これまで、折り鶴といえば、ベーシックな形しか知らなかったため、このような鶴があることにとても驚きました。
見慣れた折り鶴はどことなく上品で高貴なイメージですが、こちらは、足が曲がってとてもユーモラス!ベーシックな鶴が折れる人であれば作り方も難しくはないので、ぜひトライしてみてくださいね。
3歳の娘が見守るなか、久しぶりの鶴を折ってみた!
今回は、3歳になる娘の前で鶴を折りました。多くの方がご存知のように、鶴の折り方には細かい工程が多いため、小さな子どもが折ることはかなり難しいですよね。我が子はまだ3歳なので、やり方を見てもらいつつ、折れそうなところは手で押えて伸ばしてもらうお手伝いをお願いしました。
・完成した鶴はこんな感じ!

私が折った部分を、娘が手で押えてしっかりと伸ばして完成した鶴がこちらです。
鶴を折るのは、なんと約15年ぶりで、はじめは折り方も忘れかけていました・・・。動画がわかりやすかったので、視聴したあとは難なく折ることができましたよ。

進化系の足がついた鶴がこちら。動画でも説明されていますが、自立はしないので、セロテープで貼って写真を撮っています。鶴の折り方をマスターしたら、こちらは簡単に折れました!
鶴の尻尾部分を、ハサミで半分に切ることがポイントです。
・子どもが折るときはここが難しいかも…

ベーシックな鶴で難しいのは、動画の3:15あたり。内側を開き、折り目に沿って潰すように折るところではないでしょうか。
昔何回も折った経験がある私でも、久々に折ると上手くいかず少しシワが寄ってしまったので、お子さんが初めて折るときには、手を添えて教えてあげるとよいかもしれませんね。

動画4:50あたりの、ひし形になった部分を中心に向けて谷折りに折るところも要注意!ここは、私が子どもの頃、鶴を折るときによく間違っていた箇所です。動画の解説にもあるように、下側が二股にわかれている方を折るようにしてくださいね。
・ここはうまくいった!
難しい工程があるものの、慣れると、ひし形になるように内側を開く箇所も上手にできるようになりました。ゆるく折り目をつけて娘に手で押えてもらうと、ヨレずにまっすぐ伸ばすことができていましたよ。また、羽を広げるところがとても面白かったようで、「わあ~!」と歓声を上げていました。
子どもの感想、親の感想

できあがりを見て、「これ、鳥しゃん?きれい!」と言っていた娘。「鶴っていう鳥で、病気が治りますようにとか、幸せになりますようにって、願いをこめて折るんだよ。」と伝えました。今はまだ意味がわからなくても、今後折り鶴を見たときに思い出してくれたら嬉しいです。
娘のお気に入りは、何といっても足つきの鶴!見た目がユニークなので、何度も触って喜んでいましたよ。
折り鶴は、改めて見ると、1枚の紙から簡単に作れるとは思えないほど美しい形をしています。娘がもっと大きくなったら、和紙や柄の折り紙を使って、折り鶴アートを親子で楽しんでみたいです。
折り紙の鶴を親子で折ってみよう!
子どもの頃に折り紙の鶴に親しんでいても、大人になると折り方を忘れてしまう人も多いそうです。
縁起物でもあり、さまざまな願いをこめて折ることもある折り鶴。この素敵な折り紙を、大人も忘れずにしっかり子どもに伝えていきたいですよね。子どもにも教えたいのに、折り方を忘れてしまったという方はぜひご参考ください。