サスティナブル

そもそもSDGsって?なぜ注目されてるのか基本をやさしく解説

2021年5月9日

この記事では「そもそもSDGsってなんなの?」と疑問に思っている人へ、概要を分かりやすく解説していきます。

新聞やネットニュースでSDGsという言葉を目にしない日がないほど、浸透しているこのワードですが、実際に子供に質問されて困った、というパパママも少なくないそうです。SDGsは環境問題への取り組みと思われがちですが、世界で暮らす人々のための広い範囲の目標。

さっそく、内容を確認していきましょう!

こんな方におすすめ

  • 我が子に環境問題について興味を持ってほしいと考えている人
  • 子供にSDGsについて聞かれて回答に困った人
  • 職場で最近急にSDGsがもてはやされるようになって困惑している人


2015年に採択された2030年までの国際目標

まずはSDGsの基本をおさえましょう。


・SDGsの意味

SDGsとは、英語の「Sustainable Development Goals」の頭文字をとった言葉です。和訳すると、「持続可能な開発目標」

この字づらを見ると、お堅い印象を受けるかもしれませんが、「意識した行動をとり、達成することでよりよい世界を目指せる目標」と考えると馴染みやすいのではないでしょうか。SDGsは、通称「グローバル・ゴールズ 」とも呼ばれているようです。


・SDGsは世界の目標

SDGsは日本国内だけで注目されているのではありません。2015年に国連サミットで採択された世界で共通認識されている国際目標です。

2030年までを目途に、世界中の人が安心して暮らせるよう、世界が抱えるさまざまな問題を解決していくためにできました。


・環境問題だけじゃない

SDGsは環境に焦点を置いた目標でしょ?と、思っている人もいるかもしれません。しかし、環境に関する目標だけでなく、貧困やジェンダー、教育に関する目標や、エネルギーや資源に関する目標など、幅広い項目があるのが特徴です。私たちの暮らしを取り巻くさまざま課題にまつわる目標があります


・SDGsのテーマは「leave no one behind」

SDGsは「leave no one behind」がテーマです。つまり、「地球上の誰一人も取り残さない」

みんなで達成して、みんなが暮らしやすい世界を作っていこう、ということです。このために、国や企業、団体は組織をあげて行動に移しています。個人でもできることがたくさんあるんですよ。


17の目標と169の個別目標から成り立っている

SDGsは社会、経済、環境という3つの柱で、ゴール(目標)が17個設定されています。それぞれにターゲットと呼ばれる個別の目標があり、個別目標の総数は169個です。さらに232個の指標があります。おさえておきたい17個の目標項目は以下の通りです。

  • (目標1)貧困をなくそう
  • (目標2)飢餓をゼロに
  • (目標3)すべての人に健康と福祉を
  • (目標4)質の高い教育をみんなに
  • (目標5)ジェンダー平等を実現しよう
  • (目標6)安全な水とトイレを世界中に
  • (目標7)エネルギーをみんなにそしてクリーンに
  • (目標8)働きがいも経済成長も
  • (目標9)産業と技術革新の基盤をつくろう
  • (目標10)人や国の不平等をなくそう
  • (目標11)住み続けられるまちづくりを
  • (目標12)つくる責任つかう責任
  • (目標13)気候変動に具体的な対策を
  • (目標14)海の豊かさを守ろう
  • (目標15)陸の豊かさも守ろう
  • (目標16)平和と公正をすべての人に
  • (目標17)パートナーシップで目標を達成しよう

※引用:持続可能な開発目標/国連開発計画(UNDP)

この目標の数だけ、世界には課題があるとも考えられます。日本は、SDGsの目標達成のために体制を構築し、自治体や企業などの組織はさまざまな取り組みを行っているようです。

テレビなどのメディアで組織の取り組みについて目にする機会もあるのではないでしょうか。またSDGs達成のために国際協力も行っています。




SDGsはなぜこんなにも話題となっているのか?

SDGsがなぜこんなにも話題になっているのか…その理由は意外にもシンプルです。3つに分けて解説していきます。

-地球への危機感のため

-身近な目標やわかりやすい目標が設定されているため

-企業やブランドのイメージのため


・地球への危機感

実際に地球への危機感が人々を行動へ移している、という理由があります。気候変動や環境汚染などの環境に関する問題は深刻化していて、このままではいけないと考える人が多いことからスムーズに受け入れられているようです。


・身近な目標やわかりやすい目標が設定されている

SDGsに掲げられている目標が細分化されていて、自分に当てはめて考えやすいという理由も。たとえば、(目標12)つくる責任つかう責任、という項目は、リサイクル可能な素材が使用されたパッケージの商品を選んで買うなど、自分に落とし込み、取り組みやすい目標となっています。


・企業やブランドのイメージのため

SDGsがビジネスチャンスになるという考え方もあるそうです。SDGsに取り組む姿勢をアピールすることが企業や団体、ブランドのイメージアップにつながるのだとか。SDGsに取り組む団体が急増し、取り組んでいない団体が逆に目立つというケースもあります。そのため、私たちもSDGsという言葉に触れる機会が急速に増え、暮らしに浸透してきているのでしょう。


まずはSDGsの本質を知ることから

「SDGsが話題だから興味を持った」という人は多いでしょう。もちろんそれでOKです!ただ、子供と話題にする際は、なんのための目標なのか本質を知ったうえで話をしたいところ。SDGsについては解説書籍が多く、国連や外務省のホームページでも詳しく調べることできます。

新聞社や教育関連企業、大学などのサイトでも取り上げられているケースがあるので、この機会に子供と一緒に調べてみるのもよいかもしれません。


言葉では分かるようで、分かりにくいSDGsですが、すでに色々なアニメや映画ではSDGsの考え方が取り入れられています。
SDGsがより身近になるアニメを下記の記事にまとめています。

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